個人法務

マッチングアプリと独身偽装

マッチングアプリでの独身偽装は、深刻な精神的被害を引き起こす問題として注目されています。法的責任を追及できるケースも多く、早めの対応が重要です。

マッチングアプリにおける独身偽装とは?

婚活・恋活アプリで既婚者が「独身」と偽り、真剣交際や性的関係を持つケースが急増中です。
最近の裁判例の中には、こうした行為を「貞操権(性的自己決定権)侵害」と認定し、数百万円の損害賠償を認める事例も出てきています。

貞操権とは「誰と性的関係を持つかを自分で決める権利」。既婚かどうかは判断に欠かせない情報であり、これを故意に隠して性的関係を持つことは民法709条の不法行為に該当し得ます。

慰謝料請求が認められやすい5つのポイント

慰謝料が認められるか、その金額はいくらかを判断するにあたり、以下の事情が重要です。

  • アプリが「独身限定」(利用規約・プロフィールに明記)

  • メッセージで「独身」と明言(「一度も結婚していない」、「バツイチではない」など)

  • 真剣交際のつもりで応じた(結婚話、将来設計の会話があった)

  • 知っていたら関係を避けた(既婚者と関係を持つ気はなかった)

  • 具体的な精神的被害(不眠、うつ、仕事への支障、医師による診断)

慰謝料相場:事案により異なりますが、50万〜200万円程度が目安。単なる「不誠実」ではなく、「判断の機会を奪った」点が重視されます。

今すぐやるべき3つの行動

1. 証拠を保存

例えば、以下のような証拠を保存しておくことが考えられます。

  • アプリのプロフィール画面(「独身」、「既婚者お断り」表示)
  • メッセージ(独身明言、結婚話)
  • 既婚発覚の証拠(SNS、探偵報告、第三者証言)
  • 診断書(精神的被害の証明)

2. 感情的な対応はNG

相手の既婚が発覚したとしても、感情的な対応は逆に不利な状況を招くおそれがあります。弁護士経由の対応が安全です。

3. 弁護士に相談し、最適な交渉・訴訟戦略の立案・実行

弁護士に相談し、訴訟の見通しや、相手の資力を踏まえた回収可能性に基づき、最適な交渉・訴訟戦略を立案・実行します。

泣き寝入りはもったいない

「騙された自分が悪い」「恥ずかしくて誰にも言えない」
→ 違います。法律的に責任追及できる権利があります

相談のタイミングが勝敗を分けます。まずは一度弁護士に相談することをお勧めいたします。